信州ゆかりの音楽筆者出身の信州の音楽 時代を遡れば民謡、伝承される音楽は結構多くあります。歴史あるレトロ感覚の音楽から現代までまとめてみたい。無謀かもしれませんが、やるだけやります。音楽は読んで字の如しで音を楽しむ。歌詞やメロディなどは全部掲載は不可能なので予め、ご了承ください。敬称は略させていただきます。なお、資料は、信州ふるさとの歌の風景長野県商工女性連合会編 等々を参考にしました。 奈良、平安などいにしえ過ぎると文献やデータも少なくわかりません。戦国時代の川中島合戦の頼山陽の「霧の川中島」あたりから知られていますね。鞭清粛々夜川を渡る・・・詩吟で有名ですね。 信州といえば、まずは、県歌信濃の国が特に有名ですね。 ◎信濃の国 拙書 作詞 浅井列(さんずいあり) 作曲 北村季晴 昭和43年制定 現在の信濃の国誕生の前に多くの歴史があったようです。すんなりとできたわけではないようだ。 ◎童謡・唱歌 ●朧月夜 拙書 作詞 高野辰之 作曲 岡野貞一 高野辰之は、豊田村出身。平成17年中野市と合併。この曲は、唱歌として評価が高いと聞きます。原風景は豊田村から飯山方面の菜の花畑。最近では、中島美嘉がカバーし紅白でも歌われました。 ●かあさんの歌 作詞・作曲は、窪田聡 かあさんが夜なべをして 手袋編んでくれた ・・・♪ 窪田聡は、両親の出身地信州新町の疎開し、その頃の思い出を昭和31年に作曲したといわれます。信州新町の奈良女橋公園に句碑が建立されている。 母親のぬくもりはいくつになっても忘れられない郷愁と温かさがありますね。 ●肩たたき 作詞 西条八十 作曲 中山晋平 母さん お肩をたたきましょう。 タントン タントン タントントン ・・・♪ 中山晋平は、中野市出身。幼くして父を亡くし、母に育てられた晋平は母親への思いが強かったのでしょう。大正12年作。 中山晋平記念館 ●里の秋 作詞 斉藤信夫 作曲 海沼 実 静かな 静かな 里の秋 ・・・♪ 信州の紅葉にまさにぴったり。作詞海沼実は、長野市松代出身。「お猿のかごや」も作曲。生涯2000曲の童謡を作曲したといわれる。 ●シャボン玉 作詞 野口雨情 作曲 中山晋平 シャボン玉 とんだ 屋根までとんだ 屋根までとんで こわれて消えた…♪ 野口雨情の幼くして急死した娘への思いがあるようです。大正11年の作。 ●背くらべ 作詞 海野 厚 作曲 中山晋平 柱のきずは おととしの 5月5日の背くらべ ・・・♪ 大正11年発表 ●早春賦 作詞 吉丸一昌 作曲 中田章 大正2年の作。吉丸氏が大町中学校歌作詞依頼で安曇野訪問がきっかけといわれる。唱歌代表作のひとつ。穂高町に歌碑がある。小生も歌碑を見ましたが、オルゴールの演奏を聴けます。 ●てるてる坊主 作詞 浅原六郎 作曲 中山晋平 てるてる坊主 てる坊主 あした天気に しておくれ ・・・♪ 浅原六郎は池田町出身。大正10年発表。池田町には浅原六郎文学記念館がある。 ●春の小川 作詞 高野辰之 作曲 岡野貞一 春の小川は さらさらいくよ 岸のすみれや れんげの花に ・・・♪ 大正元年発表。文部省唱歌。ふるさとや朧月夜とともに高野辰之代表作のひとつ。豊田村の情景が浮かびますね。 ●故郷 作詞 高野辰之 作曲 岡野貞一 兎追いしかの山 小鮒釣りしかの川 ・・・♪ 拙い 私の書 高野辰之記念館にある句碑 ●紅葉 作詞 高野辰之 作曲 岡野貞一 秋の夕陽に 照る山紅葉 濃いも薄いも 数ある中に ・・・♪ 碓氷峠の紅葉がモデルといわれる。明治44年の作。 高野辰之記念館にある紅葉句碑 ●夕焼小焼 作詞 中村雨紅 作曲 草川 信 夕焼小焼で日が暮れて 山のお寺の鐘がなる ・・・♪ 草川信は、長野市出身。大正12年の作。長野市往生寺や平柴の阿弥陀寺が舞台といわれる。 ◎地域カテゴリーで △北信 ●あの町この町 作詞 野口雨情 作曲 中山晋平 あの町この町 日が暮れる 日が暮れる ・・・♪ 大正13年発表。中野市の中山晋平記念館ではカリヨンで夕方流されている。 ●一茶さん 作詞 中条雅ニ 作曲 中野二郎 一茶の小父ちゃん 一茶の小父ちゃん あなたの生まれはどこですの ・・・♪ 柏原出身の小林一茶は信州代表の俳人。昭和11年の作。 高山村一茶館 長野県信濃町柏原 一茶生家水彩画 ●美わしの志賀高原 作詞 西沢 爽 作曲 古賀政男 バラ色のあの尾根は 遥かな未来 あなたと見つめた 高原ホテル ・・・♪ 昭和31年の作。筆者も昔よく知りませんでしたが、バスハイクか修学旅行か何かで歌った記憶があります。古賀政男作曲とは知りませんでした。志賀高原は信州を代表する高原のひとつです。個人的によく行きます。素敵な高原ですね。 ●須坂小唄 須坂は昔製糸の町で栄、その様子がうたわれています。 ●お猿のかごや 作詞 山上武夫 作曲 海沼実 エッサ エッサ エッサホイ サッサ お猿のかごやだ ホイサッサ ・・・♪ 山上武夫 海沼実ともに松代出身。昭和13年の作。松代の法泉寺に句碑がある。滑稽な歌。生真面目な信州人には珍しくユーモラスですね。 ●カチューシャの唄 作詞 島村抱月・相馬御風 作曲 中山晋平 カチューシャかわいや 別れの辛さ ・・・♪ 島村抱月「芸術座」が上演したトルストイの「復活」の中でうたわれた劇中歌。大正13年の作。中山晋平デビュー作。松代出身の松井須磨子は初の女優として人気を博したのは有名。 松井須磨子に敬意を表して現代のモデル 現代に生まれていたら・・と思ってしまいます ●霧の川中島 作詞 野村俊夫 作曲 古賀政男 人馬声なく 草も付す 川中島に 霧ふかし ・・・♪ 鞭声粛々夜河をわたる・・は詩吟などでも有名です。 △東信 ●愛染かつら 作詞 西条八十 作曲 万城目 正 花も嵐も 踏み越えて 行くが男の 生きる道 ・・・♪ 上田市別所温泉北向観音境内にかつらの木がある。川口松太郎の「愛染かつら」のモチーフの木があります。 ●追分節 伝承民謡 小諸出てみりゃ 浅間の山に けさも煙が 三筋立つ ・・・♪ 信州民謡の中の代表的民謡。この曲が越後に伝わり越後追分、北海道に伝わり江差追分になったといわれる。この曲の源流は小室節らしい。 ●北国の春 作詞 いではく 作曲 遠藤実 白樺 青空 南風 こぶし咲くあの丘 北国の ああ 北国の春 ・・・♪ 作詞のいではくは南牧村出身。昭和52年に発表 千昌夫が54年に歌って大ヒットで多くのファンがいる。現在もカラオケ定番の一曲である。筆者が中国に旅行のおり、中国人に最も人気ある一曲と言っていましたのを思い出します。 ●高原列車は行く 作詞 丘灯至夫 作曲 古関裕而 汽車の窓から ハンカチ振れば 牧場の乙女が 花束なげる ・・・♪ 昭和29年発表。標高1375mの野辺山が高原列車のイメージを浮かばせます。 ●千曲川のうた 作詞 島崎藤村 作曲 弘田竜太郎 小諸なる 古城のほとり 雲白く 遊子悲しむ ・・・♪ 大正14年。藤村は小諸義塾教師として明治32~38年小諸に赴任。懐古園に藤村記念館や句碑がある。物悲しい歌ですね。 ●千曲川 作詞 山口洋子 作曲 猪俣交章 水の流れに 花びらを そっと浮かべて 泣いたひと ・・・♪ 昭和50年 五木ひろしが歌いヒット。 △南信 ●諏訪・岡谷太鼓 和太鼓の本場。諏訪、岡谷には太鼓演奏者も多い。 ●あざみの歌 作詞 横井 弘 作曲 八洲秀章 編曲 寺岡真三 山には山の 愁いあり 海には海の 悲しみや ・・・♪ 横井弘が疎開先下諏訪で昭和21年作詞。 ●伊那節●絵島節●すくいさ●霜月祭り・神名帳●諏訪大社上社木遣り唄●てんや節などがある。 伝承民謡 伝承歌 ●天竜下れば 作詞 長田幹彦 作曲 中山晋平 ハアー 天竜下ればヨー ホホイノサッサ ・・・♪ 天竜舟下りは、豪快で人気がありますね。 1561年 武田信玄・上杉謙信の川中島の戦い ゆかりの歌。NHK大河ドラマ「天と地」でも有名でした。昭和30年発表。 ●琵琶湖周航の歌 作詞 小口太郎 作曲 吉田千秋 われは海の子 さすらいの 旅にしあれば しみじみと ・・・♪ 作詞の小口太郎は岡谷市出身。京大ボート部時代に発表。加藤登紀子でブレークしました。 △中信 ●朝日(旭)将軍 作詞・作曲 福沢青風 木曾義仲の歌。日義村は、義仲が平家追討の挙兵を上げた地。 ●木曾節 伝承民謡 木曾のナァー なかのりさん 木曾のおんたけ なじゃらほい・・・♪ 格調高い民謡で全国的に有名ですね。盆踊りの定番。 ●須原ばねそ●正調安曇節●高い山●開田嫁入唄 伝承民謡 伝承唄 ●とんがり帽子 作詞 菊田一夫 作曲 古関裕而 緑の丘の赤い屋根 とんがり帽子の時計台 鐘が鳴ります キンコンカン ・・・♪ 昭和22年から始まったNHKラジオドラマ「鐘のなる丘」(作 菊田一夫)主題歌。穂高町「有明高原寮」がモデルとか。 ●初恋 作詞 島崎藤村 作曲 大中寅二 まだあげ初めし前髪の ・・・♪の出だしは有名。馬籠出身の藤村「一葉舟」のなかの一遍。 ●番場節 ●ぼんぼん など伝承唄やわらべ唄もある。 ●山小舎の灯 作詞・作曲 米山正夫 黄昏の灯は ほのかに点りて 懐かしき山小舎は 麓の小道よ ・・・♪ アルプスの山々に関する歌は中信にはおおいですね。アルプス一万尺 雪山讃歌など欧米民謡もよく知られている。アルプスに会いますね。修学旅行でのバスで歌いましたね。 美ヶ原山荘 拙水彩画 ジャンル別一覧
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